渦潮を見たいならタイミングが大事です

咸臨丸と日本丸は淡路島の鳴門海峡で発生する「渦潮」を観覧するための船です。そもそも「渦潮」とは、太平洋と瀬戸内海それぞれを流れる潮の干潮差によって生じる自然現象の一種です。渦の出方はその日の天候、特に風によって大きな影響を受けます。ですから、いつでも見られるものではなく、1日の中で潮流が最速となる時間帯にしか迫力のあるものは起きません。

鳴門海峡の潮流は「世界3大潮流」に数えられており、大潮の時には最速10.6ノットになり、日本一の速さを持っています。また、渦の大きさでは世界一を誇ります。

そんな大潮を観覧するための船の中でも、「咸臨丸」は1856年にオランダで造られ、1860年に勝海舟によって日本人で初めて太平洋を横断した歴史ある蒸気帆船なのです。

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